Vol.135 [園長だより]
投稿日時:2025/06/30(月) 11:06
6月だというのに、真夏のような暑さが続き、やっと梅雨が戻って来たかと思ったら、また晴れてと不安定な日が続いております。空梅雨になってしまうと、お米に続き、野菜も値上がりしてしまうのではないかと心配になっております。年長児が育てている、お米やジャガイモやサツマイモも大きく育って欲しいところです。
7日には今年度最初の保育参観を行いました。園での様子が垣間見られたのではないでしょうか。またその後の教育講演は如何だったでしょうか。講演前に先生と少しお話をさせて頂きましたが、こどもの事に関することで、どう選択するのかは、最後は母親の意見を尊重するんだと仰っておりました。私はどうしても自分の意見を押し通そうとしてしまいがちですが、母親はきっと親のエゴを超えて子ども自身の思いや、可能性をしっかりと見ることが出来るのだと思います。今後は私もしっかりと妻の意見を聴きたいと思います。今更かもしれませんが(ToT)/~~~
今週末は今年度最初の発表会のたなばた発表会です。先日リハーサルを行いましたが、こども達は素晴らしい成長を見せてくれております。毎回発表会の際には話をさせて頂いておりますが、当日の発表の良し悪しは関係ありません。こども達が当日に向けて、お父さんお母さんに上手な発表をみせるんだと、頑張って練習する事が大切なのです。リハーサルの時にこども達に話をしましたが、無理やり発表の練習をさせられているこどもは一人もおりません。常々職員に話をしておりますが、担任が上手に見せたい発表をこども達にさせるのではないんです。こども達が自ら、上手になりたい、上手に発表したいとの思いから一所懸命に練習に取り組む事が大切なのです。リハーサルのこども達をみて、しっかりとその事がこども達に伝わっている事を確信しました。発表会当日はそういった担任の働きかけの背景があることも頭の隅にいれて発表をご覧頂ければと思います。また最高の発表会当日を迎えられますよう、こども達の健康管理には十分にご配慮頂ければと思います<m(__)m>
先日読売新聞の記事で気になる記事がありましたので、ご紹介致します。明日への考というコーナーで児童精神科医の山口有紗氏の記事でした。
『厚生労働省と警察庁の統計では、昨年の小中高生の自殺者数は前年より16人多い529人で、統計のある1980年以降、最多となりました。特にコロナ禍以降、高い水準が続いています。様々な要因が考えられますが、子どもたちが厳しい状況にさらされている事は事実です。
自殺に至らなかったとしても、子どもの頃のつらい経験は大人になってから様々な影響を与え続けます。
子ども時代は、脳がダイナミックに発達する重要な時期です。例えば、3歳頃の子どもの脳活動は成人の2倍とも言われます。子どもの頃に虐待などつらい経験をした人は、大人になってから精神疾患に加え、がんや脳卒中などにかかる可能性が高まるとの研究結果も出ています。
子どもたちにとって、自分の声が大切に扱われ、尊重される体験や関係性は重要です。子ども時代につらいことがあっても、「自分の気持ちを家族に話すことができる」「自分のことを真剣に考えてくれる人がいる」と感じることができるほど、心身への悪影響が軽減される可能性があることが、過去の研究からもわかっています。そうした環境を整えることは、私たち大人の責任です。
一方、心の不調がある子どもにとって、誰かに相談するのは決して簡単なことではありません。うつ症状が重くなるほど周囲に相談する子どもの割合が低くなることも判明しています。子どもたちの心の声に周囲の大人たちが気付く力が重要なのです。「【助けて】と言ったけれど、何も変わらなかった。自分で何とかするしかないと思った。」リストカットを繰り返していた子どもから聞いた言葉です。
神奈川県の病院で小児科医として働き始めて間もない頃、医師や看護師、ソーシャルワーカーら、子どもに関する専門家が定期的に集まって学び合うコミュニティーを作りました。回を重ねるごとに多様な人が参加してくれるようになり、子ども食堂を始めるなど、活動は広がりました。
そんな活動をしているとき、長い間虐待を受けていた子どもが、ある日、自分の気持ちを伝えてくれたことがありました。「なぜ今話してくれたの?」と尋ねると、「これまでは、周りの大人の【聞く準備】が整っていないと思ったから」と話してくれました。自分の話をきちんと受け止めてくれるか、安心して気持ちを打ち明けることができるか。子どもは、日頃の態度も含めて、大人たちのことをよく見ていることを痛感しました。子どもたちが声を発することができる環境を整えることの重要性を感じました。
例えつらい思いをしたとしても、子どもたちが信頼できる誰かとつながる安心感の中で傷を癒し、豊かに育っていけるよう願っています。そのためには、こどもたちの声を本当の意味で「聴く」ことが必要です。子どもに関わる全ての人々がつながり、学び合うことで、一人でも多くの子どもの声を聴ける世界を、子どもたちと共に作っていきたいと思います。』
皆さんは如何でしょうか。この記事を読んで私もすごく考えさせられました。本当に困った時に、つらい時に子ども達が私に話をしてくれるのだろうか。その準備が整っているのだろうかと。私としては聞く準備を常に整えているつもりですが、そのことが子ども達に伝わっていて欲しいと願っております。
そして同朋幼稚園の存在が、子ども達が何かに困って、躓いた時に相談できる場所と人であり続けたいと強く思いました。子ども達もそうですが、保護者の方にとってもそう言う場所でありたいと思っております。何か困りごとがありましたら、些細な事でも構いませんので、園まで相談頂ければと思います。何か凄い答えを出すことは出来ないかも知れませんが、一緒に悩む事は出来ると思っております(^^♪

幼稚園のお米とジャガイモは順調に育っております!
7日には今年度最初の保育参観を行いました。園での様子が垣間見られたのではないでしょうか。またその後の教育講演は如何だったでしょうか。講演前に先生と少しお話をさせて頂きましたが、こどもの事に関することで、どう選択するのかは、最後は母親の意見を尊重するんだと仰っておりました。私はどうしても自分の意見を押し通そうとしてしまいがちですが、母親はきっと親のエゴを超えて子ども自身の思いや、可能性をしっかりと見ることが出来るのだと思います。今後は私もしっかりと妻の意見を聴きたいと思います。今更かもしれませんが(ToT)/~~~
今週末は今年度最初の発表会のたなばた発表会です。先日リハーサルを行いましたが、こども達は素晴らしい成長を見せてくれております。毎回発表会の際には話をさせて頂いておりますが、当日の発表の良し悪しは関係ありません。こども達が当日に向けて、お父さんお母さんに上手な発表をみせるんだと、頑張って練習する事が大切なのです。リハーサルの時にこども達に話をしましたが、無理やり発表の練習をさせられているこどもは一人もおりません。常々職員に話をしておりますが、担任が上手に見せたい発表をこども達にさせるのではないんです。こども達が自ら、上手になりたい、上手に発表したいとの思いから一所懸命に練習に取り組む事が大切なのです。リハーサルのこども達をみて、しっかりとその事がこども達に伝わっている事を確信しました。発表会当日はそういった担任の働きかけの背景があることも頭の隅にいれて発表をご覧頂ければと思います。また最高の発表会当日を迎えられますよう、こども達の健康管理には十分にご配慮頂ければと思います<m(__)m>
先日読売新聞の記事で気になる記事がありましたので、ご紹介致します。明日への考というコーナーで児童精神科医の山口有紗氏の記事でした。
『厚生労働省と警察庁の統計では、昨年の小中高生の自殺者数は前年より16人多い529人で、統計のある1980年以降、最多となりました。特にコロナ禍以降、高い水準が続いています。様々な要因が考えられますが、子どもたちが厳しい状況にさらされている事は事実です。
自殺に至らなかったとしても、子どもの頃のつらい経験は大人になってから様々な影響を与え続けます。
子ども時代は、脳がダイナミックに発達する重要な時期です。例えば、3歳頃の子どもの脳活動は成人の2倍とも言われます。子どもの頃に虐待などつらい経験をした人は、大人になってから精神疾患に加え、がんや脳卒中などにかかる可能性が高まるとの研究結果も出ています。
子どもたちにとって、自分の声が大切に扱われ、尊重される体験や関係性は重要です。子ども時代につらいことがあっても、「自分の気持ちを家族に話すことができる」「自分のことを真剣に考えてくれる人がいる」と感じることができるほど、心身への悪影響が軽減される可能性があることが、過去の研究からもわかっています。そうした環境を整えることは、私たち大人の責任です。
一方、心の不調がある子どもにとって、誰かに相談するのは決して簡単なことではありません。うつ症状が重くなるほど周囲に相談する子どもの割合が低くなることも判明しています。子どもたちの心の声に周囲の大人たちが気付く力が重要なのです。「【助けて】と言ったけれど、何も変わらなかった。自分で何とかするしかないと思った。」リストカットを繰り返していた子どもから聞いた言葉です。
神奈川県の病院で小児科医として働き始めて間もない頃、医師や看護師、ソーシャルワーカーら、子どもに関する専門家が定期的に集まって学び合うコミュニティーを作りました。回を重ねるごとに多様な人が参加してくれるようになり、子ども食堂を始めるなど、活動は広がりました。
そんな活動をしているとき、長い間虐待を受けていた子どもが、ある日、自分の気持ちを伝えてくれたことがありました。「なぜ今話してくれたの?」と尋ねると、「これまでは、周りの大人の【聞く準備】が整っていないと思ったから」と話してくれました。自分の話をきちんと受け止めてくれるか、安心して気持ちを打ち明けることができるか。子どもは、日頃の態度も含めて、大人たちのことをよく見ていることを痛感しました。子どもたちが声を発することができる環境を整えることの重要性を感じました。
例えつらい思いをしたとしても、子どもたちが信頼できる誰かとつながる安心感の中で傷を癒し、豊かに育っていけるよう願っています。そのためには、こどもたちの声を本当の意味で「聴く」ことが必要です。子どもに関わる全ての人々がつながり、学び合うことで、一人でも多くの子どもの声を聴ける世界を、子どもたちと共に作っていきたいと思います。』
皆さんは如何でしょうか。この記事を読んで私もすごく考えさせられました。本当に困った時に、つらい時に子ども達が私に話をしてくれるのだろうか。その準備が整っているのだろうかと。私としては聞く準備を常に整えているつもりですが、そのことが子ども達に伝わっていて欲しいと願っております。
そして同朋幼稚園の存在が、子ども達が何かに困って、躓いた時に相談できる場所と人であり続けたいと強く思いました。子ども達もそうですが、保護者の方にとってもそう言う場所でありたいと思っております。何か困りごとがありましたら、些細な事でも構いませんので、園まで相談頂ければと思います。何か凄い答えを出すことは出来ないかも知れませんが、一緒に悩む事は出来ると思っております(^^♪

幼稚園のお米とジャガイモは順調に育っております!