vol.134 [園長だより]
投稿日時:2025/05/30(金) 14:25
入園、進級から2ヶ月が経ち、こども達もすっかり園になれ、元気いっぱいに過ごしております。夏の様な暑い日が来たり、寒くなったりと寒暖差の大きい日が続いておりますが、こども達の健康には十分にご配慮頂ければと思います。
5月8日は花まつりを行いました。花まつりはお釈迦様の誕生をお祝いする行事です。こども達にはお釈迦様の生誕のお話をしました。お釈迦様はルンビニーと言う場所でお生まれになり、生まれて直ぐに七歩歩いて、天と地を指さし、『天上天下唯我独尊』と言ったと言われております。こども達にこの意味を説明しました。「天にも地にも私一人が尊いいのちなんだよ。これはお釈迦様のいのちが尊いって事じゃないんだよ。みんなのいのちがそれぞれに誰とも比べることなく、尊いいのちだってことだよ。動物のいのちも虫のいのちもそれぞれに尊いいのちなんだよ。みんなはお米のいのちや豚さんや鳥さんのいのちを食べて大きくなっているよね。だから食べる前にはちゃんといただきますと言って、少し嫌いなものがあっても頑張って食べなくてはいけないよね」話をした後には白象の上に乗ったお釈迦様の像に甘茶をかけてお祝いをしました。

21日には親鸞様のお誕生日をお祝いして園庭でお団子を食べました。ここでは親鸞様と山伏べんねんの話をしました。親鸞様の教えを良く思わない山伏べんねんが、何度も親鸞様を襲おうと試みるのですが、失敗し最後には自分で直接手を下そうと親鸞様の前に立ちはだかるのですが、親鸞様の眩い光に襲う事が出来ずに親鸞様の前にひれ伏し、弟子にしてほしいと申し出ます。親鸞様は快く許して、弟子ではなく、仲間だと言って受け入れてくださるのです。この話をして、『みんなも友達とけんかしたり、何かやってしまった時にきちんと「ごめんね」が言えるし、言われたら許してあげれるよね。でも大人になって「ごめんね」が言えなくて、何かやられたら、やり返す様になってしまう大人の人がいるんだよ。それの一番酷い事が「戦争」なんだよね。みんながこの事を大人になっても忘れないでいてくれたら、きっと「戦争」の無い世界になるよね』

27日には年長児が田植えをする前の代かきを裸足でおこないました。最初は恐る恐るやっておりましたが、後半は楽しそうに裸足で泥をかきまわし、上手に代かきをしてくれました。翌日は、田植えとサツマイモの苗を植えました。秋の収穫までしっかりとお世話をして、美味しいお米と石焼芋にしたいと思います。秋が楽しみです。


最近のニュースを見ていると酷い事件が沢山報道されております。16歳の少年が祖母を殺害したり、15歳の少年が少年院に入った方が良いなどといって、見知らぬ高齢女性を殺害したりと、とても「いのち」を感じている人間のする行動とは思えません。62年前に私の祖父が抱いていた危惧がまさに目の前で起こっております。こんな事件を少しでも無くす為にも、同朋幼稚園の存在意義が問われているのではないかと思います。
5月8日は花まつりを行いました。花まつりはお釈迦様の誕生をお祝いする行事です。こども達にはお釈迦様の生誕のお話をしました。お釈迦様はルンビニーと言う場所でお生まれになり、生まれて直ぐに七歩歩いて、天と地を指さし、『天上天下唯我独尊』と言ったと言われております。こども達にこの意味を説明しました。「天にも地にも私一人が尊いいのちなんだよ。これはお釈迦様のいのちが尊いって事じゃないんだよ。みんなのいのちがそれぞれに誰とも比べることなく、尊いいのちだってことだよ。動物のいのちも虫のいのちもそれぞれに尊いいのちなんだよ。みんなはお米のいのちや豚さんや鳥さんのいのちを食べて大きくなっているよね。だから食べる前にはちゃんといただきますと言って、少し嫌いなものがあっても頑張って食べなくてはいけないよね」話をした後には白象の上に乗ったお釈迦様の像に甘茶をかけてお祝いをしました。

21日には親鸞様のお誕生日をお祝いして園庭でお団子を食べました。ここでは親鸞様と山伏べんねんの話をしました。親鸞様の教えを良く思わない山伏べんねんが、何度も親鸞様を襲おうと試みるのですが、失敗し最後には自分で直接手を下そうと親鸞様の前に立ちはだかるのですが、親鸞様の眩い光に襲う事が出来ずに親鸞様の前にひれ伏し、弟子にしてほしいと申し出ます。親鸞様は快く許して、弟子ではなく、仲間だと言って受け入れてくださるのです。この話をして、『みんなも友達とけんかしたり、何かやってしまった時にきちんと「ごめんね」が言えるし、言われたら許してあげれるよね。でも大人になって「ごめんね」が言えなくて、何かやられたら、やり返す様になってしまう大人の人がいるんだよ。それの一番酷い事が「戦争」なんだよね。みんながこの事を大人になっても忘れないでいてくれたら、きっと「戦争」の無い世界になるよね』

27日には年長児が田植えをする前の代かきを裸足でおこないました。最初は恐る恐るやっておりましたが、後半は楽しそうに裸足で泥をかきまわし、上手に代かきをしてくれました。翌日は、田植えとサツマイモの苗を植えました。秋の収穫までしっかりとお世話をして、美味しいお米と石焼芋にしたいと思います。秋が楽しみです。



最近のニュースを見ていると酷い事件が沢山報道されております。16歳の少年が祖母を殺害したり、15歳の少年が少年院に入った方が良いなどといって、見知らぬ高齢女性を殺害したりと、とても「いのち」を感じている人間のする行動とは思えません。62年前に私の祖父が抱いていた危惧がまさに目の前で起こっております。こんな事件を少しでも無くす為にも、同朋幼稚園の存在意義が問われているのではないかと思います。