Vol.123 [園長だより]
投稿日時:2024/05/31(金) 10:42
入園式を終えあっという間に二ヶ月が過ぎてしまいました。大人の二ヶ月は何てこと無いですが、こども達の二ヶ月というのは凄いものです。特に幼稚園に入ってからの成長というのは目を見張るものがあるのではないでしょうか。日々様々なこども達の成長を目の当たりにして、逆に自分が如何に成長していないか実感し反省している毎日です(*_*)明日の保育参観では是非ともこども達の成長した姿をご覧頂ければと思いますm(__)m
5月8日にはお釈迦様の誕生日を祝う花まつりを行いました。沢山のお花で飾り、白象の上のお釈迦様に甘茶をかけてお祝いしました。
17日には年長児が素足で田植え用の土をこね、代かきをしました。始めは嫌がっていたこども達も最後には楽しそうに自ら素足で土をこねておりました。
21日には親鸞聖人の誕生日を祝い、みんなで、園庭でお団子を食べました。
22日には代かきをした田んぼに田植えを行いました。今年は種籾からの苗つくりを失敗してしまい、まなてぃのおばあちゃんから苗を頂き田植えをしました(ToT)/~~~こども達は何度も苗を植え頑張って最後まで植えきりました。秋の収穫が楽しみです。
5月28日に行った未就園児の幼稚園体験と子育て相談(話の聞き合い)会の様子です。読み聞かせなど、こども達も楽しそうに遊んでおりました(^_-)-☆
先日友人の飼っているシベリアンハスキーが4歳と言う若さで亡くなってしまった事を知り、31日に火葬をすると聞いて、30日に自宅を訪れてお参りをしてきました。ご家族は私が家についた途端に、涙を流し、私にお礼を言っておりました。私は坊主の衣と袈裟をつけて、そのシベリアンハスキーの亡骸の前でお経をあげてきました。私も愛犬がいたので、ご家族の気持ちは痛いほどわかり、私のその気持ちがご家族にも伝わったのだと思います。2017年に私の愛犬が亡くなった時のお便りがありましたので、再掲させて頂きます。
震災前に里親として、千葉から譲り受けた10歳のシェットランドシープドッグです。2016年9月にヘルニアになり、車イスでの生活になっていました。シェリーが車いすになってからは、オシッコもウンコも自分で出来ない為、家族全員での介護の日々でした。大変な日々でしたが、家族は誰一人それを負担には感じておりませんでした。シェリーが人間の人生を、身をもって教えてくれているようでした。こども達もしっかりとそれを感じ、一所懸命に世話をしていました。そんな日々が当たり前になっていました。
しかし4月の半ば位からシェリーの食欲が減っていき、妻やこども達が何とかご飯を食べさせようと、手であげたり、好物とフードを交互にあげたり、などやっていましたが、一向に食欲が出てきませんでした。妻の日課になっていた車いすでの散歩は毎日嬉しそうに行っていたので、体調が悪そうにも思えず、シェリーが食べないと言う事が、妻にとっては心配の余り、過度のストレスになっていました。さすがにこれだけ食べないとなると、何か体に原因があるだろうという話になり、5月1日に病院に連れて行くと、肺に水が溜まっていて、呼吸がうまくできず、危険な状態と診断されました。前日まで元気に散歩していたシェリーが、そんな状況だとは家族誰一人として信じられませんでした。その夜は病院に入院して水を抜いてもらい、次の日の夜に家族全員で迎えに行きました。迎えに行った時のシェリーは、病院に行く前とはうって変わり、呼吸も辛そうな、見るに堪えかねる状況になっていました。その夜、私はシェリーの隣で寝ました。シェリーは一晩中苦しそうに這いずり回っていました。私は小学生の時、秋田犬を飼っていて、外飼いでしたが、亡くなる前日だけ玄関で一緒に寝たのを思い出しました。シェリーには死んで欲しくないと思っていても、その時が確実に近づいているのだと思いました。次の朝こども達が起きてきてからは、全員で代わる代わるシェリーを抱きしめ、少しでも「いのち」が長らえて欲しいと願っておりました。長女は部活があり、部活に向かいましたが、シェリーの現状からいつ逝ってもおかしく無いとの話になり、息子がダッシュで追いかけて、部活を休む事にしました。そして5月3日の午前11時前に家族全員が見守る中シェリーは往生しました。息を引き取ってもまだ温もりが残るシェリーを、家族全員で抱きしめ、最後の別れをしました。
3歳で里親として家に来て、震災を経験し、震災の時には一時新潟に避難する事になり、シェリーを連れて行くかどうかで家族で真剣に話し合いました。毎日家族の愛情に包まれ、誰かが外出しようとすると大声で吠え、常に家族と一緒にいたいと言う思いが伝わって来ました。9月にはヘルニアで車いすでの生活になり、こんな事なら里親として譲り受け無い方が良かったのでは、と妻と話した事もありました。しかし、シェリーはそんな顔を微塵もみせず、毎日私達家族に安らぎと幸せを与えてくれました。家族全員が、シェリーをペットとしてではなく、家族として考え、接していたからだと思います。シェリーが私達に身をもって伝えてくれた事は、こども達にもしっかりと伝わっている事と思います。こども達は犬に限らず様々な「いのち」というものに真剣に向き合い、感じています。自分で言うのもなんですが、私はそんなこども達を誇りに思っています(^^)/同朋幼稚園のこども達にも、しっかりと「いのち」というものを伝えていきたいと改めて感じました。
同朋幼稚園の教育は「いのち」の教育と言っておりますが、簡単に伝わるものではありません。何か教科書があって伝えるものでも無いのです。職員にも常々話しておりますが、こども達が「いのち」を感じられる瞬間・瞬間を大事にして、こども達に伝えて欲しいと言っております。食事にしても、草木や周りにいる虫にしても「いのち」を伝える瞬間は沢山あります。是非とも保護者の方にも御理解頂き、こども達に伝えていって頂きたいと思います。その積み重ねが、大人になった時に自分の「いのち」、他者の「いのち」を尊いものだと感じ、行動出来る人間になるのだと思います。
5月8日にはお釈迦様の誕生日を祝う花まつりを行いました。沢山のお花で飾り、白象の上のお釈迦様に甘茶をかけてお祝いしました。
17日には年長児が素足で田植え用の土をこね、代かきをしました。始めは嫌がっていたこども達も最後には楽しそうに自ら素足で土をこねておりました。
21日には親鸞聖人の誕生日を祝い、みんなで、園庭でお団子を食べました。
22日には代かきをした田んぼに田植えを行いました。今年は種籾からの苗つくりを失敗してしまい、まなてぃのおばあちゃんから苗を頂き田植えをしました(ToT)/~~~こども達は何度も苗を植え頑張って最後まで植えきりました。秋の収穫が楽しみです。
5月28日に行った未就園児の幼稚園体験と子育て相談(話の聞き合い)会の様子です。読み聞かせなど、こども達も楽しそうに遊んでおりました(^_-)-☆
先日友人の飼っているシベリアンハスキーが4歳と言う若さで亡くなってしまった事を知り、31日に火葬をすると聞いて、30日に自宅を訪れてお参りをしてきました。ご家族は私が家についた途端に、涙を流し、私にお礼を言っておりました。私は坊主の衣と袈裟をつけて、そのシベリアンハスキーの亡骸の前でお経をあげてきました。私も愛犬がいたので、ご家族の気持ちは痛いほどわかり、私のその気持ちがご家族にも伝わったのだと思います。2017年に私の愛犬が亡くなった時のお便りがありましたので、再掲させて頂きます。
震災前に里親として、千葉から譲り受けた10歳のシェットランドシープドッグです。2016年9月にヘルニアになり、車イスでの生活になっていました。シェリーが車いすになってからは、オシッコもウンコも自分で出来ない為、家族全員での介護の日々でした。大変な日々でしたが、家族は誰一人それを負担には感じておりませんでした。シェリーが人間の人生を、身をもって教えてくれているようでした。こども達もしっかりとそれを感じ、一所懸命に世話をしていました。そんな日々が当たり前になっていました。
しかし4月の半ば位からシェリーの食欲が減っていき、妻やこども達が何とかご飯を食べさせようと、手であげたり、好物とフードを交互にあげたり、などやっていましたが、一向に食欲が出てきませんでした。妻の日課になっていた車いすでの散歩は毎日嬉しそうに行っていたので、体調が悪そうにも思えず、シェリーが食べないと言う事が、妻にとっては心配の余り、過度のストレスになっていました。さすがにこれだけ食べないとなると、何か体に原因があるだろうという話になり、5月1日に病院に連れて行くと、肺に水が溜まっていて、呼吸がうまくできず、危険な状態と診断されました。前日まで元気に散歩していたシェリーが、そんな状況だとは家族誰一人として信じられませんでした。その夜は病院に入院して水を抜いてもらい、次の日の夜に家族全員で迎えに行きました。迎えに行った時のシェリーは、病院に行く前とはうって変わり、呼吸も辛そうな、見るに堪えかねる状況になっていました。その夜、私はシェリーの隣で寝ました。シェリーは一晩中苦しそうに這いずり回っていました。私は小学生の時、秋田犬を飼っていて、外飼いでしたが、亡くなる前日だけ玄関で一緒に寝たのを思い出しました。シェリーには死んで欲しくないと思っていても、その時が確実に近づいているのだと思いました。次の朝こども達が起きてきてからは、全員で代わる代わるシェリーを抱きしめ、少しでも「いのち」が長らえて欲しいと願っておりました。長女は部活があり、部活に向かいましたが、シェリーの現状からいつ逝ってもおかしく無いとの話になり、息子がダッシュで追いかけて、部活を休む事にしました。そして5月3日の午前11時前に家族全員が見守る中シェリーは往生しました。息を引き取ってもまだ温もりが残るシェリーを、家族全員で抱きしめ、最後の別れをしました。
3歳で里親として家に来て、震災を経験し、震災の時には一時新潟に避難する事になり、シェリーを連れて行くかどうかで家族で真剣に話し合いました。毎日家族の愛情に包まれ、誰かが外出しようとすると大声で吠え、常に家族と一緒にいたいと言う思いが伝わって来ました。9月にはヘルニアで車いすでの生活になり、こんな事なら里親として譲り受け無い方が良かったのでは、と妻と話した事もありました。しかし、シェリーはそんな顔を微塵もみせず、毎日私達家族に安らぎと幸せを与えてくれました。家族全員が、シェリーをペットとしてではなく、家族として考え、接していたからだと思います。シェリーが私達に身をもって伝えてくれた事は、こども達にもしっかりと伝わっている事と思います。こども達は犬に限らず様々な「いのち」というものに真剣に向き合い、感じています。自分で言うのもなんですが、私はそんなこども達を誇りに思っています(^^)/同朋幼稚園のこども達にも、しっかりと「いのち」というものを伝えていきたいと改めて感じました。
同朋幼稚園の教育は「いのち」の教育と言っておりますが、簡単に伝わるものではありません。何か教科書があって伝えるものでも無いのです。職員にも常々話しておりますが、こども達が「いのち」を感じられる瞬間・瞬間を大事にして、こども達に伝えて欲しいと言っております。食事にしても、草木や周りにいる虫にしても「いのち」を伝える瞬間は沢山あります。是非とも保護者の方にも御理解頂き、こども達に伝えていって頂きたいと思います。その積み重ねが、大人になった時に自分の「いのち」、他者の「いのち」を尊いものだと感じ、行動出来る人間になるのだと思います。