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同朋幼稚園は、園長と副園長がゴリラ(みたいな)の日本初の幼稚園です\(^o^)/

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園長だよりLetters

Vol.136 [園長だより]

投稿日時:2025/07/17(木) 11:13

6月中から毎日暑い日が続き、日本はどうなってしまうのかと思っておりましたら、梅雨空になり、今までの四季の感覚で過ごしておりますと、体調が変化についていけない状況になっております。お子様の体調も含め、保護者の皆さんも体調管理には十分にご注意下さい<m(__)m>
 6月30日には、福島テルサで同朋幼稚園が所属しております、福島県私立幼稚園連合会の県北方部のPTA研修会が行われました。保護者の方へも案内をお配りしましたが、中々福島まで足を伸ばして聞きにいくのは大変だったかと思います。私は主催者側におりましたので、講演全てを聞くことは出来ませんでしたが、頂いた資料と、講演後に講師の先生とお話しさせて頂いた事を少し書かせて頂ければと思います。今回の講師の先生は常磐大学助教授・心理臨床センター相談員の海老名悠希先生で、「どんなおとなに育ってほしいですか?トイトレから始まるこころの自立を考える」というテーマで、副題として、『いまや日本は、先進国の中で最も「子どもが自ら命を絶つ国」になってしまいました。自分の気持ちが「わからない」と親に聞く子。親に隠れて自分を傷つける子。なぜ?おとなは皆、それぞれに精一杯こどもと関わっているはずなのに・・・。私は20余年の老若男女の様々な相談に応じてきた中で、子どものこころ=からだの健やかでたくましい育ちの道筋は、トイトレから始まると言う事を最近とても実感しています。今回は、「自立と甘え」「自己肯定感」をキーワードに据えながら、青年期までの育ちを視野にいれ、発達心理学と脳科学における知見をもとに、「子どもの健やかな育ちにとって最も重要なコト」について考えてみたいと思います。』という事で講演頂きました。
「こころ」と「からだ」はどの様な関係なのでしょうか。西洋では「心身二元論(こころがからだをコントロールする関係)」、東洋では「心身一元論(こころとからだが表裏一体の関係)」といわれていますが、先生の経験から「心身一元論」の立場でないと説明がつかないケースが多々あるそうです。落ち着いている人のからだは、本当に「落ち」「着いて」いるのだそうです。からだの「感じ」はずっと記憶されるのだそうです。「自我は、究極的には身体的な感覚、主として身体の表面に由来する感覚から生まれてくる」と言われるように、からだの「感じ」は五感覚で味わって記憶され、強烈な体験は刷り込まれるのです。(ネガティブな体験は「フラッシュバック」と呼ばれます。)その為、「愛情深く育てられた人」=「心地よいからだの感じ」がベースに育っている人なるのです。
 先生は「ストローク(=他者からの働きかけ・刺激)」と言う言葉を大切にしていました。こころは安心と信頼の貯金箱なのです。無条件でポジティブでノンバーバル(態度)なストロークが最も高価な貯金になるのだそうです。如何にこどもに高価な貯金をしていけるかが大切なのです。
「ストローク(=他者からの働きかけ・刺激)」の与え方「子育て四訓」とは、乳児期(0~1歳)にはしっかり肌を離さず、幼児期(2~6歳)には肌を離せ、手を離すな、学齢期(7歳~12歳)には手を離せ、目を離すな、思春期(13~?)青年期(15~?)には目を離せ、心を離さずという事で、とても腑に落ちる話です。
そこで出てくるのが【トイトレ】なのです。【トイトレ】こそが、「ストローク」を交わし合う人生最初の場かもしれないからです。この時期が、自分のからだの中で起こっていることに気付く初めての感覚なのです。恥ずかしいという感覚に目覚めるのもこの時が最初なのです。だからこそ、【トイトレ】を大事にして欲しいのです。
「こころ」にとって
 肥料・・・「(親子共々の)自己肯定感」
 水・・・・「承認」「ポジティブ体験の共有」
 空気・・・「周囲の温かい見守り(のまなざし)」
この三条件を含んでいる【トイトレ】が如何に大切な行為かわかるのではないでしょうか。
最近の紙おむつの弊害も話しておりました。昨今の性能の良い紙おむつが、発達促進の視点から見ると、子育てする上で大人にとって便利・キレイ・時短・都合いい製品はこどもの発達を遅らせる要素を含んでいるのです。心理的自立を遅らせている側面もあるのです。「おしっこが出ちゃった」と教えにきてくれるこどもに「出ちゃったけど、ちゃんと教えてくれたね。凄いよ!」から幼稚園の【トイトレ】は始まっています。先生は【トイトレ】を保育者任せにするのは勿体ないと言っております。幼稚園のこども達を見ていると本当にそう感じます。保育者と園児たちとの絆が一番培われている場だからです。同朋幼稚園としても、今まで以上に子ども達に対する【トイトレ】の意識を職員にも伝えていく必要を感じました。保護者の方もこの様な気持ちをもって【トイトレ】して頂くと、今までの「なんで出る前に教えてくれなかったの?」などと言う否定的気持ちが少なくなるのではないでしょうか(^_-)-
 
8日には、はな組の侑多芭ちゃんのお母さんが、お仕事の延長上ではな組の園児に生け花を教えて頂きました。こども達は初めての体験で目を輝かせながら活動しておりました。折を見てつき、ことり組の園児達にも体験させてあげたいと思います。ご対応有難う御座いましたm(__)m
9日には、つき組のこども達が育てたジャガイモを収穫しました。沢山取れたジャガイモはお泊り会のカレーに使う予定です。こども達もとても楽しみにしております。
明日から夏休みです。休み明けに真っ黒に日焼けした元気なこども達に会うのを楽しみにしております(^^)/



 

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